あちこち旅日記

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吉祥寺には吉祥寺というお寺はありません


 吉祥寺といえば、住みたい街として人気が高いことで知られています。大東建託が発表している、首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)の「街の住みここち&住みたい街ランキング」では2019年から2023年まで5年連続1位となっています。


 実は吉祥寺というお寺はこの街には存在しません。前回の報告で、武蔵野八幡宮について紹介させていただきましたが、この神社こそが吉祥寺の街の形成に大きな役割をもたらしています。


 武蔵野八幡宮の創建年は789年(延暦8年)で、坂上田村麻呂が宇佐神宮の分霊を現在の水道橋駅付近に勧請したと言われています。江戸時代に明暦の大火によって本郷元町(現:東京都文京区本郷一丁目、水道橋駅付近)にあった「諏訪山吉祥寺」とその門前町が焼失した際に、幕府が門前町と周辺町民に移転を命じて、1661年(寛文元年)に武蔵野原野に「吉祥寺村」を開村し、その移住と共に武蔵野八幡宮が遷座して来た歴史があります。吉祥寺村開村と同時に、武蔵野八幡宮が吉祥寺村の鎮守となったそうです。


 ちなみに、諏訪山吉祥寺は、東京都文京区本駒込三丁目に移転し、当地には移転してきませんでした。当時に「吉祥寺」というお寺がないのはこのためです。


 神宮大麻(じんぐうたいま)とは、伊勢神宮の御祭神、天照大御神のお神札のことです。「大麻」「おおぬさ」とも読み、神々への捧げ物やお祓いに使われる木綿や麻を意味します。決してアブないものではありません。


 お祭りの神輿。

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