北アフリカのプチパリ?カサブランカを観光:2022年世界一周記(その10)
カサブランカでは、カサ・ボイジャー駅前のIbisカサ・ボイジャーに泊まりました。滞在時間も限られていることから荷物を降ろしたら、早速観光に出かけます。
その前に、まず駅に行き翌日の空港行きの列車のチケットを購入します。
しかし、切符売り場に行くとびっくり。まだ昼頃なのにホールには長蛇の列。並んでいては観光している時間がなくなってしまうので、夜には空いていることを期待して、ひとまず観光を優先します。
カサ・ボイジャーは駅前からトラムに乗り換えられるので便利です。乗り場に行き、自動販売機でチケットを購入しようとしたら、困ったことに日本で発行されたクレジットカードが使えません(当地のカードは非接触型ICカードで自動券売機もその仕様でしたが、私の3枚VISA、マスター、JCBともICカードでも非接触型対応できないカードのため使えませんでした)。壊れている自動券売機も多く、ようやく見つけた現金対応の自動券売機もコインか少額紙幣しか対応しておらず、ATMで引き出した100ディルハム紙幣は使えませんでした。地図を見ると、メディナ(旧市街)に近い国連広場までは2~3km程度だったので、途中寄り道をしながら徒歩で行きます。
まず現れたのが、立派な建築物。地区政府の庁舎のようです。
地元の方が行くヤスール・モスク。カサブランカはモロッコ最大のハッサン二世モスクが有名ですが、こうした地元の庶民がお祈りしているモスクも見てみたかったのでよかったです。私は今まで、KLのブルーモスクやアブダビのグランドモスクなど、豪華なモスクしか行ったことがありましたが、庶民のお祷りは初めて見ました。
中はたくさんの礼拝者でごった返していました。
街中には、こういったカフェがたくさんあります。フランスの植民地だったモロッコには、フランスのカフェ文化が根付いています。ただし、目立つのはオジサマばかり。たまに見かけた女性も、お昼休みに職場の仲間とランチに来ていた方でした。何か異様で近寄り難い雰囲気です。
そろそろ目的地の国連広場についてもよい頃ですが、あろうことか迷子になってしまいました(あとで地図見たらすぐ近くまで行っていました)。まだ時間が早いので一旦ホテルに戻って、地図で道を確認して夕食にタクシーでまた出直すことにしました。途中カルフールがあったので、ジュースと水とアイスクリームを買って、小銭をつくります。店内で子どもがぶつかってきて、転ばせてしまい、母親らしき女性に謝ったところ、逆に丁寧な英語でお詫びされていました。上品で美人のマダムでした。
ホテルに戻ってロビーで一休み。
忘れないうちに駅に戻って、明日の乗車券を買います。先ほどまであふれていた乗客が少なくなり、簡単に買えました。ただし、明朝カサ・ボイジャーを8時頃に出発しないといけません。通勤時間帯に当たるので、混雑しているようです。出札口の駅員さんはモニターをにらみながら顔をしかめていましたが、行きが2等車だったので、帰りは1等に乗ってみたいと思い、「もし空いていたら1等で」と恐る恐る聞いてみたところ、「それなら大丈夫」と安心したように発券していただけました。ここでも英語が通じました。フランス語圏と聞いていたモロッコでしたが、今回の滞在に関しては話した方全員英語を話せました。
上が一等車で70ディルハム、下が空港から来た時の2等車50ディルハムの乗車券です。ディルハム紙幣は使い残した場合、再両替できますが、それには両替時のレシートが必要になるとガイドブックにありました。私はATMで引き出したために、レシートがなく、再両替できない恐れがありました(結局問題なく再両替できました)。クレジットカードでも乗車券は購入できましたが、使い残すリスクを小さくするために、なるべく使い切ることにしました。
乗車券を購入したら時刻は16時を回っていました。日本では日付が変わるころで、時差ボケのために強力な眠気が襲います。メディナに行くのは断念し、早めに寝ることにしました。
私は、戒律な緩いイスラム教の国で、日暮れ時間にアザーン(モスクから拡声器で発せられえるお祷りを呼びかける歌)を聞きながらビールを飲むのが大好きです(背徳感がビールを美味しくします)。ホテルにはアルコールも出すバーがありました。カサブランカは地元産のビールが有名ということで楽しみにしていましたが、眠気に勝てずこちらも断念しました。
そのまま駅ナカにあったマクドナルドでチキンナゲットとポテトを買って部屋に持ち帰り、夕食の代わりにしました(オーダーはパネルからできますが、フランス語とアラビア語の表示だけなので大変でした。英語の上手な店員さんに助けていただきました)。
ホテルの周りには、人懐こい子猫ちゃんがいっぱいいました。でも、近くまでは寄って来ますが、なでさせてはくれません。恥ずかしがりやなのか、木陰に隠れて様子をうかがっている子もいました。
メディナはぜひ行きたかったけど、特に今回買いたいものがあったわけでもありません。「またカサブランカに来なさい」とのアラーの神の思し召しと受け取ることにしました。今度は、同じibisでもメディナに近いカサ・ポートにあるibisシティセンターに泊まってアザーン聞きながらビールで晩酌したいです。
この日の午後かかった費用
カルフールでの買い物 26ディルハム(354円)
空港までの乗車券 70ディルハム(953円)
マクドナルド 45ディルハム(612円)
合計 141ディルハム(1,919円)
これまでの累計額 27,120円
ここまでの累計額 29,039円
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