あちこち旅日記

乗り物好きの旅行日記。コスパのよい贅沢な旅がモットー。飛行機、鉄道の搭乗乗車体験記やグルメ情報をご紹介します。

ガイドさんに「帰国できませんよ」と叱られる:しくじり先生の海外旅行(第7話)

 私がベトナムに初めて行ったのは、香港からホーチミン・シティに直行便が就航した直後の1992年でした。まだ、当時はアメリカとベトナムの国交は正常化しておらず、アメックスのカードは使用できませんでした(当時、香港で駐在員していた私は香港ドル決済のカードはアメックスした保有しておらず、仕方ないので、日本のお留守番口座に紐づけしたVISAを使いました)。




 また、アメリカ人は入国できましたが、クレジットカードの使用自体は禁止されていました。一方で、米ドルのキャッシュは大歓迎で(そもそもベトナムはハイパーインフレで、大量の札束を持たないと買い物もできない状況で、自然と経済はドル化していました)。コカ・コーラはどこでも購入することができました。


 日本からの直行便もまだ就航しておらず、ベトナムに渡航する日本人はほとんどいなかったです(でも日本人経営の日本料理店はそこそこありました)。


 私は、キャセイ航空の系列の旅行会社から空港送迎と1日観光のついた3泊4日のパック商品を購入しました。飛行機の都合で、帰りはバンコク経由となりましたが、それはそれでおまけとして楽しみました。


 香港からのフライトはベトナム航空便でしたが、何も塗装のない真っ白のリース機でした。フライトはひどく揺れて、予定よりも時間がかかったのを覚えています(天候が悪かったのでしょうか)。空港には、現地のガイドさんが出迎えてくれましたが、私一人のために日本語のできる女性ガイドさんをこの日わざわざアレンジしていただいていました。ガイドさんがいうには、日本人をお世話するのは初めてだとのことでした(せっかく日本語習って流暢に話せるのにもったいない)。


 観光は英語の混載団体ツアーでしたが、ホーチミントンネルにも行けるなどなかなか充実していました。夜も一人でホテル周辺を散策しても安全で、それなりに楽しめました。


 滞在を終えて、最終日に空港までは初日に出迎えて下さったガイドさんにまたお世話になりました。しかし、空港でチェックインしようとした際に問題が起きました。入国時に記入した入国カードの半券をパスポートに挟んでいたのが見当たりません。どこかでぽろりと落としてしまったのかもしれません。温厚なガイドさんにもこの時ばかりは「これなくしたら出国できませんよ」とお叱りを受けてしまいました。


 結局、出入国審査に頼み込んで、入国時のカードを探してもらい、確認をとってもらうことで何とか出国許可をもらえましたが、あやうく「ベトナム残留日本人」になってしまうところでした。


 ちなみに、そのガイドさんですが、何年か前に日本の新聞にインタビュー記事が出ていました(名前がユニークなので覚えていました)。その後、日本人と結婚され来日され、今はNGO組織で働いていらっしゃるとのことです。何はともあれ、日本語力を生かせるお仕事に就かれ、幸せに日本で暮らしていらっしゃることがわかり、うれしかったです。


しくじり先生のレッスン
・パスポートに何か挟んでままポケットに入れておくのは危険です。パスポートフォルダーや貴重品袋などにパスポート一緒にしまい、落とさないようにしましょう(海外ではオフィス入館の時などパスポートを取り出す機会が多くなり、ここで無くすリスクがあります)。


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