あちこち旅日記

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「お婆ちゃんの原宿」巣鴨はお爺ちゃんや若者でも賑わっていた:気軽に都内をお散歩

 今回は、「お婆ちゃんの原宿」こと巣鴨に出没しました。


 巣鴨駅はJR山手線と都営地下鉄三田線が交わる乗り換え駅で、巣鴨は山の手と下町の良さが併存する街です。


 駅前のロータリーは乗り換え駅にもかかわらず静かです。


 商店街は屋根でソーラー発電をするなど、エコを意識・強調していています。


 巣鴨で一番の観光スポットは、「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれている高岩寺に通じる「巣鴨地蔵通り商店街」です。


 お婆ちゃんの原宿と呼ばれるように、暖かそうな服や、お婆ちゃんが持ち歩いているようなバッグ、帽子、ステッキなどを売る店が目立ちます。一方で、若い方でも楽しめそうなパティスリーやカフェ、ファーストフード店も結構あります。


 この日は土曜日の午後でしたが、お婆ちゃんだけでなく、お爺ちゃんや若い方、お子ちゃまたちもたくさん来ていてにぎわっていました。


 駅から歩いて5分程度で高岩寺に到着します。


 高岩寺は慶長元年(1596年)に宗洞宗の寺院としして江戸神田湯島に創建され、のちに下谷屏風坂を経て、1891年に巣鴨に移転してきました。1945年の東京大空襲で建物が全焼しましたが、現本堂は1957年に再建されています。


 江戸時代、武士の田付又四郎の妻が病に苦しみ死に瀕していたとき、又四郎が夢枕に立った地蔵菩薩のお告げにしたがい、地蔵の姿を印じた紙(御影)1万枚を川に流すと、その効験あってか妻の病が回復したといわれています。


 その後、毛利家の女中が針を誤飲した際、地蔵菩薩の御影を飲み込んだ所、針を吐き出すことができ、吐き出した御影に針が刺さっていたという伝承から、「とげぬき地蔵」の通称が出来たと言われています。他の病気の治癒改善にもご利益(りやく)があるとされ、そのご利益を求めて高齢者を中心に多くの参拝者が訪れています。


  本堂


 内部と本尊


 洗い観音像には長い行列が出来ていました。孫と一緒に洗い流しているお婆ちゃんが多かったです。


 洗い観音の隣のお地蔵様。


 高岩寺の隣には、カレーうどんの行列店で有名な古奈屋があります。


 地蔵通り商店街の入口横に江戸六地蔵の一つ真性(しんしょう)寺があります。創建年代等については不詳ですが、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開いたとの言い伝えがあります。真言宗豊山派の寺院で、境内には巨大な弘法大師の像があります。

 
 お地蔵様は本堂にあります。ただし、金網の隙間からしか拝むことができません。

 
 巣鴨のもう一つの名所に染井霊園があります。現在は都営霊園の一つですが周辺にも寺院が多く、歴史上の偉人・有名人が多く眠っています。古くは水戸徳川家の墓所でしたが、江戸幕府老中の田沼意次(日本史の教科書だと汚職のイメージが強いのですが、経済政策については最近再評価が進んでいるようです)、明治以降の文人・俳人(岡倉天心、二葉亭四迷、水原秋桜子、高村幸太郎・智恵子など)も眠ります。その中の一人に音楽評論家の太田黒元雄さんがいらっしゃいます。ご生前にお世話になったこともあり、手を合わせてきました。


 この地はかつて染井村と呼ばれ、ソメイヨシノの起源ともされています。春にはると桜がきれいです。


 隣には染井温泉SAKURAがあります。レストランだけでも利用できます。



 SAKURAと同じ敷地にある東京スイミングセンターは、金メダル4つを獲得した北島康介さんが所属していたことで有名です。北島さんをここで指導していた平井伯昌コーチ(現東洋大コーチ)も、このスイミングセンター出身だったそうです。平井コーチのご指導のもと、北島さんだけでなく他にも多くの五輪メダリストを輩出してきた超名門スイミングスクールです。





 スイミングセンター、SAKURA共用の送迎(ピンクの派手なワゴン車)が巣鴨駅から出ていますが、歩いても12分程度です。


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