桜と紙とお札の街・王子(後編):気軽に都内をお散歩
前回、王子について桜と紙にまつわる話を紹介しました。今回は、残る一つ「お札」の紹介です。
王子駅から明治通りを北に3~4分歩くと、国立印刷局王子工場に隣接して「お札と切手の博物館」があります。
ここには、紙幣のできるまで、日本や世界の紙幣の歴史、江戸時代の藩札、明治以降の日銀券、世界の切手などが展示してあり、見ごたえがあります。
入口にある1億円分の紙幣(10kgあります)。3億円事件の犯人はさぞかし力持ちだったことでしょう。
紙幣の印刷の機械。
凸版印刷の技術と原版作成の解説。
世界の紙幣。図柄でなく、紙の素材、形、透かしなど様々です。見たことあるものからないものまでたくさんありました。
昔の藩札から展示されています。
懐かしいものまで。昔は聖徳太子=リッチさのシンボルでした。
ここら辺からなじみがある顔になります。
日本最初の切手。
世界の切手。南極にも切手があるとは初めて知って驚きました。
1階は常設展示ですが、2階では企画展も開催されています。
また、「渋沢翁のテーマパ―ク」と呼ばれる飛鳥山公園には2021年の大河ドラマの主人公となった渋沢栄一の屋敷跡があります。渋沢栄一は2024年に発行される新一万円紙幣の肖像画に採用されることになっています。
王子駅中央口の改札口を出ると、こんな壁画の出迎えを受けます。
1879年に建てられた当初は別荘として使われていましたが、1901年から本宅となり渋沢栄一が亡くなるまでの約30年間を過ごしたといわれています。跡地には渋沢史料館があるほか、旧渋沢庭園に残る大正期の2棟の建築「晩香廬」「青淵文庫」の内部公開も行われています。これが、飛鳥山の3つ目の博物館です。
渋沢史料館の入口には本人像があります。
常設展示場には、渋沢栄一の年齢に沿って業績が展示されています。自分と渋沢翁の同じ年齢での業績を比べると、自分の小物ぶりを感じてしまい情けなくなってしまいます。少しでも追いつけるように、まだまだ頑張らないといけないという思いに駆られます。
晩香廬
青淵文庫
敷地内にはお土産物屋さんもあります。
ゆるキャラのしぶさわくんです。シルクハットが欲しくなりました。
東京都北区というと地味なイメージしかなかったのですが、飛鳥山というよりも王子の街全体がテーマパークのようで、丸一日遊べそうでした。
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