あちこち旅日記

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池袋北口の新興中華街:日本の中の外国④

 シリーズ①~③では、日本にいてアメリカを体験できる横田基地周辺の国道16号線(東京都福生市・昭島市)を紹介しましたが、「日本の中の外国」シリーズ第四弾は池袋駅北口に形成されつつある新興中華街の紹介です。


 日本で中華街(チャイナタウン)というと、横浜、神戸、長崎が三大中華街と一般的に認識されているのではないでしょうか。また、戦前は東京の神保町に多くの中国人留学生が集い、日本最大のチャイナタウンが形成されていたといたとの記録もあります。当時は孫文、周恩来、蒋介石、魯迅など層々たる歴史上の偉人が日本に留学(亡命)していて、神保町に集まっていたようです。


 神保町については以前投稿しているので、ご参考にしてください。




 しかし、三大中華街の観光地化が進む一方で、伝統的な中国が色あせてきていることも指摘されています。こうした中で、注目され始めているのは、池袋北口に代表される新興中華街です。


 三大中華街の中国人は、老華僑と呼ばれ、主に台湾出身者や広東出身者などで構成されていました。老華僑の子孫たちは、日本で生まれ育ったため、日本語ネイティブの方がほとんどを占めています。これに対して、1978年の「改革開放」以降に日本に来た中国人は新華僑と呼ばれ、出身地も中国本土でも多様化しています。池袋北口などの新興中華街はこうした新華僑による繁華街です。また、在日中国人だけでなく、中国人旅行者も多く集まってきているようです。


 池袋北口周辺には、新華僑のための中国食材店が多く集まっています。

 携帯電話やパソコンの修理サービスを行う中国人向けの店。

 中国人向けの不動産屋さんもあります。

 焼き小籠包の店。ここはなかなか美味しいです。

 以前にも、ここの小籠包は「比較小籠包論」の中で紹介しました。


 すぐ隣のビルには、中国人向けの飲食店が集まっています。

 極めつけはこのビルです。4階までは完全にミニチャイナタウンになっています。


 4階には中国食材店と中華のフードコートが入っています。エレベータに乗ると、中国独特の香りがします。


 エレベータを下りると入り口から中国語メインの世界になります。


 早速入ってみると、


 入口にはフードコートがあります。客の多くは在日中国人のようです(どちらかというと台湾系)。


 食材店では、日本のスーパーで売っているものもありますが、多くは中国等からの輸入食品のようです。

 
 水餃子などの業務用冷凍食品もありました。


 水槽には生きた魚も。以前、ここで法律に違反して生きた上海ガニを販売していて摘発されたとニュースになっていました。逃げ出して、深夜に店内を徘徊していたらしいです。


 2Fにもフードコートがあります。


 書店もあります。


 3階は中国人向けのカラオケボックスです。日本語もあるので、日本の歌もあるのかもしれません。


 三大中華街のように門こそはありませんが、年々規模が拡大している模様です。


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