資金力に余裕があり、国連機関に影響力を行使しうる国で、アメリカを困らせることで得をする国といったら、やはりロシアでしょう。 実際に、ガザ開戦により米国がイスラエルへの弾薬の提供を増やした結果、ウクライナ支援のためのリソースが割かれ、ウクライナとの戦況でロシアが優勢に転じたことは広く報じられてい... 続きをみる
パレスチナのブログ記事
パレスチナ(ムラゴンブログ全体)-
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これまでガザ紛争の背景を中東の歴史を回顧しつつ説明してきました。①アラブ産油国は脱石油依存のためにイスラエルとの国交正常化を進めており、パレスチナはもはややっかいな存在になりつつある、②アラブ諸国の心配はムスリム同胞団の影響を受けた過激派組織であり、立場上イスラエルを批判するが、ハマスを支援する... 続きをみる
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メディアが報じない中東の真実⑥:大岡越前候補サウジの顔をつぶしたハマス
このシリーズ第四回目で、「大岡越前の不在が中東問題の解決を困難にしている」ことを投稿させていただきました。 国内事情を抱える米国の仲介能力の低下が一番の問題ですが、大岡越前になってくれそうな国がないわけではありません。アラブの大国であり軍事・経済両面で事実上の「アラブの盟主」であり、OPEC最... 続きをみる
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メディアが報じない中東の真実④:大岡越前の不在が解決を難しくしている
外交交渉をゲームに例えて、最高のスコアは「51対49で勝つことだ」と言われます。それ以上の点差がつくようなどちらかに一方的な展開になるならば合意が成立することはありません。Win-Winならばすんなりまとまるでしょう。では「50対50の引き分け」はどうでしょうか。引き分けならば、双方の顔が立つの... 続きをみる
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メディアが報じない中東の真実③:悪いのは米国とユダヤ資本ではない
パレスチナ問題についてのSNS投稿をみると、「アメリカが悪い」「ユダヤ系資本の金の力で欧米政府は言いなりになっている」とのコメントを多く目にします。しかし、これは中東近代史と米国社会についての無知からくる典型的なフェイク情報です。それどころか、後者はホロコーストの原因となったユダヤ陰謀論につなが... 続きをみる
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メディアが報じない中東の真実②:アラブがハマスを軍事支援しないわけ
前回、「メディアが報じない中東の真実:中東はさほど難解ではありません」というタイトルで投稿しましたが、「アラブ諸国は口だけイスラエルを非難するだけで、軍事行動を起こすことはないだろう」と言及しました。今回は、その根拠について説明したいと思います。 イスラエルとアラブ諸国は過去4回の中東戦争を戦... 続きをみる
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メディアが報じない中東の真実:中東はさほど難解ではありません
先日、自分自身の中東ビジネスの経験をもとに「中東旅行のススメ」を3回シリーズで投稿しました。 ところで、日頃知人には「中東はよくわからないという意味で怖い」と言われています。確かに、各方面で「中東は難解」という言い方がされます。しかし、中東ビジネスに携わってきた身としていえることは、「中東はさ... 続きをみる
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ハマスによるイスラエル侵攻と、その後のイスラエルによる掃討作戦により、イスラム、ユダヤ双方への偏見に満ちた投稿が増えています。かつて、中東関係のビジネスに携わり、アラブ、イスラエル、トルコなど頻繁に出張に行っていた身として大変残念に思います。 こうした偏見の背景にあるのは、無知であることはいう... 続きをみる
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イスラエルとガザを実効支配しているハマスとの紛争が連日報じられています。この問題で、どちらかに肩入れする意見が多数あふれていますが、双方にも言い分があり、水掛け論になるだけで問題の解決には結びつきません。そもそも対立を作り出した張本人は英国であり、この意味では両者とも被害者といえるでしょう。 ... 続きをみる