群馬県大泉町でブラジル人のお店で夕食をいただく:日本の中の外国⑬
前回まで北関東の旅シリーズを報告しましたが、今回は番外編です。館林からの帰京前に出稼ぎ外国人が多い大泉町で夕食をいただいてきました。
場所は、東武鉄道小泉線の終点西小泉駅周辺です。東武鉄道小泉線は1917年(大正6年)に中原鉄道として開通しました。中原鉄道は1937年(昭和12年)に東武鉄道に買収され、東武鉄道小泉線となりました。当初の終点は、小泉町駅でしたが、その後、1939年(昭和14年)に小泉町駅と仙石河岸駅を結ぶ仙石河岸貨物線が開通し、中島飛行機小泉製作所の玄関口として1941年に西小泉駅が開業しました。1976年(昭和51年)10月1日 仙石河岸線 西小泉 - 仙石河岸間が廃止され、西小泉が終点となりました。廃止後の線路跡は遊歩道「いずみ緑道」として整備されています。1996年(平成8年)には 貨物列車の運行が廃止されています。
いずみ緑道と緑道沿いの道です。道路部分はハナミズキ通りと呼ばれ、日本の道100選にも選ばれています。中島飛行機工場で生産された飛行機の輸送のための軍需道路として造られたため、広々としています。出稼ぎ外国人の町ということで、雑然としたイメージを持っていましがが、訪れてみるととても住環境の良さそうな高級住宅街という印象でした。
西小泉駅はかつて小泉町と呼ばれていましたが、1957年(昭和32年)に 大川村と合併し大泉町となっています。
西小泉駅の標識は多言語表示になっています。英語、中国語、韓国語表示は今や全国当たり前ですが、ここではポルトガル語やスペイン語まであります。大泉町ホームページによると、2022年(令和4年)2月末の総人口41,584人に対して7,821人(約19%)の外国人が住んでいます。実際に、駅を降りるとすれ違う人の多くは外国語を話していました。
外国人との共生の可能性について、全国が今注目しています。
お祭りも国際色豊かそうです。
駅前には、ペルーやブラジルの食材を扱うお店があり、早速ラテンアメリカを感じます。
いずみ緑道では、こんな楽しそうなイベントもあります。
高級住宅街の雰囲気なのに家賃水準は激安。3LDKの戸建てでも東京のワンルームより家賃が安いです。
ペルー料理のお店の前にはたくさんの車が止まっていました。
ブラジル料理のお店がありました。
入りやすそうだったので、勇気を出して入ってみました。
お客さんは全員ブラジル人。店員さんも日系人のオバちゃんでした。オバちゃんは少したどたどしいもののていねいな日本語で説明してくださいました。ブラジル食品やスイーツも売っていました。
ステーキセット(1570円+消費税)とビールをいただきました。サラダバーもついており、ライスと豆のスープ、サラダも食べ放題でした。
(ご参考)これまでの日本の中の外国シリーズです。今回が一番外国らしさを感じた街でした。
福生ベースサイドストリートでアメリカを体験:日本の中の外国① - あちこち旅日記
米軍ハウスでアメリカ人の生活を見る:日本の中の外国② - あちこち旅日記
地元との共存がうまくいっていそうな米軍横田基地:日本の中の外国③ - あちこち旅日記
故国に帰れないミャンマー人が集う街・高田馬場:日本の中の外国⑤ - あちこち旅日記
東京のリトルインディア・西葛西:日本の中の外国⑥ - あちこち旅日記
横須賀どぶ板通りに米兵らしき人はいなかった:日本の中の外国⑦ - あちこち旅日記
港川ステイツサイドタウンはすっかり観光地に:日本の中の外国⑧ - あちこち旅日記
キャンプレスターの米兵ファミリーは上品そうだった:日本の中の外国⑨ - あちこち旅日記
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かつての違法風俗街・西川口の今:日本の中の外国⑪ - あちこち旅日記
東京ジャーミーでトルコのイスラム文化を体験:日本の中の外国⑫ - あちこち旅日記
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