日光街道宿場巡りについて、24回のシリーズ+番外編のシリーズで報告してきました。今回は、総集編として日光街道の見どころをまとめてみました。 日光街道は日本橋を起点に日光坊中(現在の栃木県日光市山内)に至る街道で、距離は約140km。道中には21の宿場が置かれていました。宇都宮までは奥州街道を兼... 続きをみる
日光街道のブログ記事
日光街道(ムラゴンブログ全体)-
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日光街道の終点は日光坊中ですが、日光の宿場町は鉢石(はついし)宿と呼ばれています。もともと鉢石村という村落がありましたが、1617年(元和3年)に徳川家康を日光山に祀り日光参詣が盛んとなると日光東照宮の門前町として大いに栄えるようになりました。現在のJR日光駅の辺りに鉢石宿の木戸があったとされて... 続きをみる
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大沢宿からバスで日光街道を進むと、下今市駅近くの追分地蔵で日光例幣使街道と合流します。この付近が日光街道20番目の宿場である今市宿になります。かつては今市市でしたが、2006年に(旧)日光市や足尾町などの周辺自治体と合併し、(新)日光市の一部となっています。 日光例幣使街道とは、江戸時代の脇街... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道19番目の宿場・大沢宿です。現在の行政区画は栃木県日光市大沢町になります。 当地はもともと大沢村と呼ばれていましたが1617年(元和3年)に徳川家康の日光鎮座に伴って宿駅(大沢宿)となりました。元和年間には大沢御殿が建造され徳川将軍家の日光参詣に際し宿泊所として使用さ... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道18番目の宿場・徳次郎(とくじら)宿です。現在の行政区画は栃木県宇都宮市徳次郎町になります。宇都宮を過ぎると鉄道路線と日光街道は大きく外れ、バスの便だけになりますが、本格的な杉並木を楽しめるのもここからになります。 徳次郎は奈良時代に日光の久次良氏(久次郎氏)の領地と... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道17番目の宿場・宇都宮宿です。現在の行政区画は栃木県現在の栃木県宇都宮市中心街になりますが、かつては宇都宮城の城下町であり、日光街道と奥州街道の追分(分岐点)として日光街道で最も賑わった宿場町でした。 現在の日光街道はJR宇都宮線と交差する手前までは国道4号線を進みま... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道16番目の宿場・雀宮宿です。現在の行政区画は栃木県現在の栃木県宇都宮市雀宮になります。最寄り駅はJR東北本線(宇都宮線)雀宮駅になります。 雀宮では1955年(昭和30年)頃までは宿場の面影が随所に残っていたようですが、都市化の進展により現在ではその痕跡は消えてしまっ... 続きをみる
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今はグリム童話とかんぴょうが有名な石橋宿:日光街道宿場巡り⑯
今回紹介するのは、日光街道15番目の宿場・石橋宿です。現在の行政区画は栃木県下野市になります。 残念ながら石橋宿の面影が残る史跡はあまり残っていませんが、石橋宿に入ると、近隣13村の郷社であった石橋愛宕神社があります。石橋の愛宕神社の歴史は古く、第46代孝謙天皇の御代の759年(天平宝字三年)... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道14番目の宿場・小金井宿です。現在の行政区画は栃木県下野市小金井(旧国分寺町)になります。 「小金井」という地名は、近くに小金井と呼ばれた湧水の池があり、「旱魃のときにも枯れず、池の中から黄金が出てきた」という伝承に由来するそうです。この井から「金井村」という村名が生... 続きをみる
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街道筋の民家が昔の屋号を表示している新田宿:日光街道宿場巡り⑭
今回紹介するのは、日光街道13番目の宿場・新田(しんでん)宿です。現在の行政区画は栃木県小山市羽川になります。小山市のコミュニティバス「おーバス」で宇都宮線小山駅からアクセスするのが便利ですが、距離的には隣りの宇都宮線小金井駅(栃木県下野市)が近く、同駅からも「おーバス」または徒歩でも行けます。... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道12番目の宿場・小山です。JR宇都宮線、水戸線、両毛線の乗り継ぎ駅で、東北新幹線の駅もあります。現在の行政区画は栃木県小山市の中心部になります。 小山が宿駅の指定されたのは1617年(元和3年)以降と考えられています。宿駅の管理は、当初は古河藩、1675年(延宝3年)... 続きをみる
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今回ご紹介するのは、日光街道11番目の宿場・間々田です。JR宇都宮線間々田駅が最寄り駅になります。現在の行政区画は栃木県小山市になります。 宇都宮線と日光街道(現在の国道4号線)は平行して通っており、駅から300メートルくらいの距離でアクセスしやすいです。 北にさらに300メートルくらい進む... 続きをみる
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今回紹介するのは、日光街道の10番目の宿場である野木宿です。古河藩が管理していた古河三宿(中田・古河・野木)の一つですが、現在の行政区画は栃木県下都賀郡野木町で、あとの二宿(茨城県古河市)と別れています。JR宇都宮線野木駅が最寄り駅ですが、距離的には古河駅とあまり変わりません。 隣接する宿場と... 続きをみる
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今回ご紹介するのは、日光街道9番目の宿場・古河です。JR宇都宮線古河駅近くの市内中心部にあります。 古河は茨城の小京都と呼ばれ古くは万葉集にも登場。室町時代には、古河御陣とも呼ばれ、北朝足利氏の拠点の一つでした。古河公方の本拠となった時期には古河御所とも呼ばれていました。 また、江戸時代には... 続きをみる
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今回は、日光街道8番目の宿場・中田宿です。 前回報告した栗橋宿とは利根川をはさんで川向いにあり、現在の区画は茨城県古河市になります。茨城県というと常磐への経路という印象が強いのですが、日光街道(奥州街道)もJRの東北本線もわずかに古河市をかすめています。 中田宿への最寄り駅はJR・東武鉄道の... 続きをみる
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今回紹介するのは、日本橋から数えて7番目の宿場である栗橋宿です。当宿と利根川対岸の中田宿を合わせて一宿とする記述もあります。現在の埼玉県久喜市に当たります。最寄り駅は、JR東北本線(宇都宮線)および東武鉄道日光線が交差する栗橋駅です。 栗橋駅のすぐ近くに、源義経の側室だった静御前の墓所がありま... 続きをみる
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今回紹介するのは、日本橋から数えて6番目の宿場である幸手宿です。現在の現埼玉県幸手市に位置し、最寄り駅は東武日光線の幸手駅になります。 歌川広重「日光道中・幸手」 (出所)幸手市ホームぺージ 幸手宿は将軍家が日光社参の際に江戸から使った「日光御成道」が、日光街道と合流する場所として、また、筑... 続きをみる
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今回紹介するのは、日本橋から数えて5番目の宿場である杉戸宿です。現在の埼玉県北葛飾郡杉戸町中心部に相当し、最寄り駅は東武スカイツリーラインの東武動物公園駅になります。 東武動物公園駅のある場所は、南埼玉郡宮代町ですが、開業当初は杉戸駅と呼ばれていました。1986年に日光線杉戸高野台駅が開業する... 続きをみる
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粕壁宿よりもクレヨンしんちゃんの知名度高い春日部:日光街道宿場巡り⑤
今回は、日光街道4番目の宿場・粕壁です。南北朝時代(14世紀)、新田義貞の家臣春日部氏が当地を領地としたことから「春日部」の地名が生まれたとされますが、「かすかべ」の表記は何度か変更されており、江戸時代正保年間(1645年頃)には糟壁、糟ヶ辺という表記が、元禄年間(1700年頃)からは粕壁、糟壁... 続きをみる
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草加宿に続く日光街道3番目の宿場は越谷宿です。元荒川右岸の越ヶ谷と左岸の大沢の二つの町を合わせた範囲が越谷宿と呼ばれ、千住宿の次ぐ規模でした。 公共交通機関を使って越谷に行くには、東武スカイツリーラインの越谷駅もしくは北越谷駅が便利です(大沢には北越谷が近いです)。 歌川広重「富士三十六景・越... 続きをみる
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草加宿を外れると日光街道は県道足立越谷線に合流し、すぐに綾瀬川沿いを行く1.5kmの遊歩道が並走します。ここは日本の道100選に選ばれている松並木で、「草加松原」と呼ばれて国指定の名勝となっています。 草加松原の松並木は、1683年(天保3年)の綾瀬川改修時に、関東郡代伊奈半十郎忠篤が植えたと... 続きをみる
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草加は「草加せんべい」の発祥地としても有名です。農林水産省が管轄する(財)食品産業センターが認定する地域食品ブランド表示基準では、次の基準を定めています。 製造地:草加・八潮・川口・越谷・鳩ケ谷で製造 材料:関東近県で収穫された良質のうるち米 製造:最低10年の経験を持つ職人が製造を管理... 続きをみる
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以前、日光街道(奥州街道)の最初の宿場町であり、奥の細道の起点となった千住宿を紹介しましたが、その先はどうなっているのか宿場巡りをしてみることにしました。今回は埼玉県に入っての最初の宿場町の草加宿です。 奥州街道・日光街道の千住から越ヶ谷間は沼地が多く、かつては迂回して元荒川の自然堤防に沿って... 続きをみる
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前回、北千住にある松尾芭蕉の奥の細道の「矢立初めの地」について報告しましたが、千住は江戸時代には日光街道(宇都宮までは奥州街道を兼ねていました)の最初の宿場町であるとともに、水戸街道への分岐点でもありました。 現在の日光街道は国道4号線が現在の日光街道になっています。隅田川にかかる千住大橋をわ... 続きをみる