あちこち旅日記

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「ほぼ東京」のヤシオスタンは文化的な街だった:日本の中の外国⑲

 久しぶりに日本の中の外国シリーズ(第19弾)になります。今回は東京都足立区と県境を挟んですぐの「ほぼ東京」埼玉県八潮市に行ってきました。


 八潮市の人口約9.4万人(2023年10月1日時点の推計人口)のうち、市内で暮らす外国人はおよそ4000人。このうちパキスタン人はおよそ160人で国籍別の割合では4%と、ベトナム人や中国人、フィリピン人(各600人強)と比べると多いわけではありませんが、「ヤシオスタン」という呼ばれるほど、パキスタン人の存在感が強くなっています。


 パキスタン人の多くは中古自動車の販売や修理に多く関わっていますが、八潮市は、埼玉や千葉の中古車オークションの会場へのアクセスがよいため、こうした人たちが集まるようになったそうです。


 八潮市は、かつては水路が非常に多く存在し、陸上交通が不便なことから「ほぼ東京」の立地条件にもかかわらず、発展が遅れてきました。しかし、2005年に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線八潮駅が開業して以降、急速に発展してきています。


 八潮駅の近くは、駅の開業後にできた商業施設が多く、何もかもが「新しい街」という印象を受けます。

 東京メトロ千代田線綾瀬駅からバスで行くこともできます(およそ30~40分くらいです)。

 この日は八潮駅から市役所までの一本道「市役所通り」を歩いてみました。すると、地元の不動産会社さんが新社屋完成記念のイベントをやっていました。焼き鳥無料プレゼントにお誘いいただきましたが、一見の観光客の身として丁重にご辞退しました。

 さらに進むと、ハラール食品のフードコートがありました。

 外国人だけでなく、日本人のお客さんもたくさん来ていました。ハラール日本食もありました。

 隣は、ハラールフードの食品スーパー。

 中ではフードコートとつながっていました。レトルト食品も結構あったので、自宅でも楽しめます。

 さらに進み、市役所近くに有名店「カラチの空」を発見。店主は在日パキスタン人の親方的な存在のようです。

 近くには、ほかにもパキスタン料理のお店があります。

 店名からベトナム料理のカフェだと思ったら、フィリピンの国旗がありました。どっちなの?

 インド料理のお店もありました。

 近代的な市役所。

 文化施設の「八潮メセナ」。

 ギャラリーではこどもたちの絵が展示してありました。イベントホールもあり、コンサートや個人のピアノ演奏発表会などにも使われています。文化施設も充実している街でした。

これまで報告してきた「日本の中の外国」シリーズは下記をクリックしてご覧ください。


福生ベースサイドストリートでアメリカを体験:日本の中の外国① - あちこち旅日記

米軍ハウスでアメリカ人の生活を見る:日本の中の外国② - あちこち旅日記

地元との共存がうまくいっていそうな米軍横田基地:日本の中の外国③ - あちこち旅日記

池袋北口の新興中華街:日本の中の外国④ - あちこち旅日記

故国に帰れないミャンマー人が集う街・高田馬場:日本の中の外国⑤ - あちこち旅日記

東京のリトルインディア・西葛西:日本の中の外国⑥ - あちこち旅日記

横須賀どぶ板通りに米兵らしき人はいなかった:日本の中の外国⑦ - あちこち旅日記

港川ステイツサイドタウンはすっかり観光地に:日本の中の外国⑧ - あちこち旅日記

キャンプレスターの米兵ファミリーは上品そうだった:日本の中の外国⑨ - あちこち旅日記

日本のワラビスタン・川口芝園団地に行ったけど・・:日本の中の外国⑩ - あちこち旅日記

かつての違法風俗街・西川口の今:日本の中の外国⑪ - あちこち旅日記

東京ジャーミーでトルコのイスラム文化を体験:日本の中の外国⑫ - あちこち旅日記

群馬県大泉町でブラジル人のお店で夕食をいただく:日本の中の外国⑬ - あちこち旅日記
在日タイ人の拠り所・下館のブッダランシー寺院:日本の中の外国⑭ - あちこち旅日記

久しぶりの横浜中華街:日本の中の外国⑮ - あちこち旅日記

横浜中華街の台湾祭りで屋台料理を堪能:日本の中の外国⑯ - あちこち旅日記

日本のリトルダッカ・東十条:日本の中の外国⑰ - あちこち旅日記

東京ジャーミーの本場トルコ風カフェランチ:日本の中の外国⑱ - あちこち旅日記


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